1.準備
「準備!準備!準備!」
準備8割、本番2割というある種の心構えから、本番12月の技能試験に向けて、8月位から工具、部材集め、9月から試験まで約3か月、技能試験問題13問を3周程度実施することを決めて取り組んだ。
参考書は「ぜんぶ絵で見て覚える第二種電気工事士技能試験すぃ~っと合格」のみ、巻末についているDVDで作業のやり方をまねた。
複線図が最初のハードルであった。
25年位前に電験三種に合格していたので、第二種電気工事士の筆記試験を免除されており、実際に学んだことがなかった。
参考書の複線図の練習帳を確認しながら、ホワイトボードに繰り返し練習した。
習うより慣れろで、何回も練習したおかけで、だんだんわかるようになった。
9月に何度も練習して、11月に改めて再度全問題復習した。
(練習風景はこちらから)
技能試験時間は40分。
さて、はじめて課題①を実施、普段動作の遅い自分ではあるのだが、できるだけ早く作業した、しかしながら40分をオーバーした(泣)。
早速暗雲が立ち込め、「これはやばいな」が最初の感想であった。
5,6問、課題を進めていくうちに、制限時間内に収まるようになってきた。
これには、例えばランプレセプタクルや引掛けシーリングの作業が慣れ、単位作業の時間削減が関係している。
1周目終了時点で、制限時間のハードルは取り外すことができた。
2周目終了時点では、正確に早くできるようになった。
ただし、課題10のPL(パイロットランプ)の接続が苦手だった。
3周目には、早くできすぎる課題もあり、だんだんと合格に向かって自信が湧いてきた。
2つくらい作業途中でミスを出しても、挽回できる時間が十分とれるようになったので、焦ることがなくなった。
ただし、3つくらいミスをしてしまうとタイムオーバーに。
また、作業風景をスマホで録画してなにか改善できることがないか確認したのも大きかった。
(作業風景はこちらから)
電工ナイフを使って、VVRケーブルの外装被覆のはがしなどで時間がかかっていたが、ケーブルストリッパーでも注意しながらできるようになったので時間削減できた。
(VVRケーブルのケーブルストリッパーでの外装被覆剥がしはこちらから)
また、基本的に配線長は尺やスケールでいちいち測らず、すべて手メジャーで実施した。
(手メジャーはこちらから)
第二種電気工事士技能試験練習履歴
2021年
9月
19日 ➍
20日 ⓫
25日 ➋
26日 ⓭
10月
2日 ➐
3日➊
9日 ➎
11日 ➓,➌
16日 ➏,➑
17日 ➒,⓬
23日 ➀,➁
24日 ➂,➃
11月
4日 ➄
5日 ➅
6日 ➆➇➈➉
8日 ⑫
13日 ⑬,➊
20日 ⑪
21日 ➏,➐
28日 ➋,⓬
12月
4日 ➌
5日 ⓭
11日 ➒,➍
12日 ➎,➓
18日 ➑
2.技能試験当日
試験会場は愛知の場合2箇所で、自分は名古屋会場かと思いきや、豊田会場だった。
ちなみに豊田に住んでる方が名古屋会場で試験されているのをTwitterで知った。
どんな振分けなのだろうか?
それはともかくとして、豊田会場(中京大学豊田キャンパス)に到着、すぐに試験会場に入れると思いきや、新型コロナの影響で、校舎入口で検温等のため制限されて長蛇の列ができた。
教室に入ると互い違いに座るレイアウトであった。
机の奥行は40㎝位。
自分は右端の席だった。右利きのため、工具を右に配置すると作業場所が左側にずれ、
少し体をねじって作業しないといけないし、それに工具を配置するスペースが狭く、
作業中に工具を落とす危険を考えて、工具はスペースに余裕のある左側に置いて作業することにした。
試験を共にする人たちを見渡すと、老若男女様々。
自分の前の席は高校生っぽい感じだったし、左横を見ると白髪の男性、右前は女性の方であった。
試験開始30分前になり、受験カードが配られた。鉛筆で氏名と受験番号を記入。
これは鉛筆以外例えばボールペンではダメなので注意要。
実際試験では鉛筆を忘れてしまった人もいるので気を付けたい。
その後、問題用紙と材料箱の支給があり、監査員から指示が出てから、材料箱を開けて、問題用紙の材料一覧と照らし合わせ、過不足、欠品がないか確認。
問題ある場合は、速やかに監査員に知らせる。
この時点で、候補問題のどれが出題されてか把握でき、人によっては、ケーブルを伸ばしたりしているのも見受けらる。
いよいよ試験開始、制限時間40分。
まずは落ち着いて自分の場合、複線図から取り組む。
候補問題No.13が出題。
複線図は3分位で終了。
自分の場合、見分けのため赤線だけボールペンで上塗り。
あとジョイントボックス部のAもしくはBの部分にリングスリーブか差込コネクタかをはっきり記入。
複線図の左側の電源の方から、作業に取り掛かる。
外装被覆や、絶縁被覆の剥ぎ取りは、いつも使っていた材料よりもやりやすく感じる。
また連用取付枠も新品なようで、普段何回も使いました自分の連用取付枠と違い、かなり作業しやすい。
順調にランプレセプタクル位迄完了、中盤に差し掛かった時、ふと、合格の二文字が浮かぶ。
なぜなら材料も作業しやすいし、このままいけば、かなり時間を持て余してしまうと感じたので。
すこしウキウキ気分で残りの作業完了。
するとそこで最後に大きな落とし穴が待っているが、この時点では気づかず...
落とし穴とは、端子台につなぐVVRとVVFケーブルの結線を入れ違って作業終了。
その時、自分はまだそれに気づかず、「あれ、もう作業終わちゃったな、楽勝やったなと」心の中でつぶやく。
腕時計を見るとまだ、残リ時間20分も。
前を向いて監査員と目が合い、「へへ、やったぜ」みたいな態度に見えたかも。
周りは、皆まだ粛々と作業をつづけている。
しばらくして見直しを実施。欠陥がないかどうか。
ただ有頂天になっているので、細かいところも観たが、大丈夫だという安心感が先行して、ケーブル配線入れ違いに1回目の見直しでは気づず。
まだ残り時間10分以上ある。
その後、しばらくぼぉーっと。
残り5分位になった時、もう一度見直しをはじめる。
複線図と照らし合わせながら、左から右に確認作業を進めていくと、「おやっ!VVRのとこにVVFになっているやんと気づく」。
時計を見ると残り3分、「ガーン!やべ、もう時間ない。。。」目を閉じる。
3か月の練習が水の泡だ!
だけどやるしかない!!早速差込コネクタについているVVRケーブルを取り外す。
それからすぐに端子台についている側のケーブルも外す。
まずはVVFの配線の作業にとりかかりる。
片側の外装被覆を剥がし、絶縁被覆を剥いて、差込コネクタに心線を差し込む、めちゃ速攻で手を動かす。
時計を見ている余裕はない(汗)。
端子台の方の接続も完了。
次はVVRケーブルの配線。
VVRは端子台の方が5㎝外装被覆を剥いていて、差込コネクタに間違ってつけていた方が10㎝外装被覆を剥いてあった。
もし10㎝の方を切断していまうとかなり短くなってしまうと思ったので、端子台についていた5㎝方を施工省略部側のため切断。
そして10㎝の外装被覆剥いてある側を3㎝くらい切断して7㎝位外装被覆を剥いたような状態にして必死で最後端子台へ取付。
ぱっと監査員の方を見たが、まだ終了の合図なし。
かなりVVRの端子台への配線が不格好。
ただ次に触った瞬間、終了の合図があっても困るので、そのまま終了の合図を待つ。
これで終了。
周りを見渡すと、右前側の女性は、時間内にできていたし、ぱっとみて、きれいな仕上がりだと思った。
前の高校生らしき人は、未完成で、作業途中で終わっていた...
自分の完成品を見るとなんともお粗末な感じ。
お粗末さをまぎらすために、名前の書いたエフで端子台の配線部を隠す...
会場からの帰途もまた来年受け直しかと思うと…ずっとブルーでため息ばかり。
家で参考書を見て振り返ると、端子台への接続は、外装被覆剥き出し5㎝とは書いてありものの、何㎝以上は欠陥であるの文字が見当たらず。
これって実はグレーゾーン?で、はっきりとは欠陥とは言えないと少し希望が湧く。
ただ、最後慌てて修正したので、他の部分で欠陥がある可能性もあり、特に喜ぶことはできず。
クリスマスくらいまでVVR!VVR!と引きずっていて、自分の中でその年の流行語になっていた。
3.合格発表
年も開け、1月28日。
いよいよ合格発表。
自分のTwitterでも書いたが、合格受験番号検索サイトを見るときは、本当に恐る恐る確認。
「合格者一覧にあります」を見たときは、100%の喜びはなかったが、まあ、でも良かったなと。
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