2022年1月無事技能試験合格し、2022年2月に第二種電気工事士の免状を取得しました。合格体験記はこちらから。
第2種電気工事士技能試験とは?
受験資格としては以下の3つのいずれかの該当者
- 筆記試験合格者
- 高校以上の学校で一定の過程を履修して卒業した人
- 電気主任技術者免許取得者
技能試験の受験スケジュールは、上期として7月中旬頃の土日及び下期として12月中旬頃の土日になっている。
技能試験では実際に電灯回路の施工問題が出され、問題の理解度、電気回路の理解度及び施工の習熟度が試される。
試験時間は40分でその中で、複線図を書いたり、実際に電灯回路を施工する。
技能試験に関してはあらかじめ13問公開されていてそこから1問出題される。
そのため、事前準備さえしっかりしていれば、合格する可能性は十分にある。
技能試験での工具について
工具は自前のものを準備しなくていはいけない。試験で自分の工具を持込むことになる。
下記のものがあれば作業ができる。
指定工具として
- 電工ナイフ
- ペンチ(呼び:175㎜)
- 圧着ペンチ
- プラススクリュードライバ(2番)
- マイナススクリュードライバ(刀幅:5.5mm)
- ウォターポンププライヤー
- スケール
上記7点。
ケーブルの外装被覆や絶縁被覆を剥がす作業時間に時間を費やすため、ケーブルストリッパーがあると作業効率があがる。
■VVFケーブルストリッパー
試験前は需要があがり、納期がかかる場合があるので注意した方がいい。
ネットで最安をしらべてみると下記のHozanのストリッパーがおススメ↓クリック
■圧着ペンチ
圧着ペンチは、リングスリーブを圧着するときに使用。
圧着後、リングスリーブに刻印(〇、小、中など)の入るものを使用しなくてはならない(JIS C9711-1997,1990,1928など)
リングスリーブに4本ケーブルの心線を入れて、圧着した場合、力が必要。
圧着ペンチはこれから現場にでて、バリバリ働く場合は「大」まで必要。
しかし試験には「中」までのリングスリーブしか出ないし、リングスリーブのかわりに、差込形コネクタもつかえるので、中迄しかない小型圧着ペンチもおススメ↓
■ペンチ(呼び:175mm)
自分は最初実家にあったペンチ(かなり古いもの)を使用していたが、心線を束ねて切ったりするときに結構力がいるため、切れやすいものや、実際、スイッチ等に心線を入れる場合、また12mmの長さが必要なため、ペンチ幅が切った時に12mmで切れるものが一番いい。結局、自分は新規で下記のものを購入(フジ矢 ペンチ JIS規格 175㎜ 1050-175)。いろいろペンチをリサーチしたが、価格も他のペンチとくらべてもリーズナブルだった。
たとえば上の写真から
①絶縁被覆をケーブルストリッパーで20㎜剥がす。
②端からペンチで心線を切断する
③おおよそ12㎜(心線)
■ウォターポンププライヤー
試験にアウトレットボックスというものが出できて、それにPF館や金属管を接続したり、金属管の止めネジの阿多もをねじ切る時に、ウォターポンププライヤーを使用すればやりやすい。
使用する頻度が低いが、必要な工具の一つ。
■電工ナイフ
電工ナイフもケーブルストリッパーがあれば使用頻度が低いが、VVRケーブル(丸い)の外装をはぎ取る場合は必要になってくる。
デンサンの電工ナイフを購入したが、試験用にはこれで充分。
平型ケーブルは、VVFケーブルストリッパーを使用。
技能試験の参考書は
技能試験では、候補問題として13問公開されており、そこから1問出題される。
そのため、その13問を3回ほど、それぞれ実践(練習)しておけば合格に近づく。
どんな問題が出題されるかは参考書などを購入するのもいい。
私の場合はすい~っと合格(藤瀧和弘著)、この1冊で合格。
DVD付きで初心者でも簡単な基本作業はDVDで確認できる。
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自分で練習するための電気器具や配線を準備
また、実際に練習するため電気器具や配線を購入する必要があるが、初心者の場合、下記のようなセット売りを購入すれば受け取り後すぐに練習できる。
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試験の流れ(試験時間40分)
- 問題を読む
- 複線図を書く
- 作業する
- 見直し(必要なら手直し)
①問題には、配線工事の「単線図」と「注意事項」及び「施工条件」が記載されているのでまずはそれを読む。
②単線図から複線図を問題用紙の空白スペースに描く
③複線図を見ながら工具を使って作業をする
④完成した課題を見直す(誤配線はないか?欠陥はないか?等)。間違いを見つけたら手直しをする。
参考書などには、複線図までで5分位。作業30分位。見直し5分位の目安のようですが、個人差もありますし、焦っても仕方がないので、練習を繰り返して作業効率をあげるように準備することだと思います。
自分の場合も初めての練習では、試験時間以上かかってしまい、合格などできないのでは?と感じましたが、繰り返し練習するうちに、作業時間も30分程度で終了できるようになっていきました。
複線図
課題の回路図(単線図)から複線図を書く必要がある。
まずはこれが最初の壁だと感じ、とっつきにくいですが、これも練習しかない。
実際の試験では3-5分位を目途に描く。
複線図をもとに例えばどの器具とケーブルをつなげたり、どのケーブルとどのケーブルを接続するのかを実際の作業で実施する。
複線図をミスしてしまうと結果として接続したケーブル同志も配線的に間違っていることになり、不合格になってしまうので、13の候補問題に対し何度も練習する必要がある。
原則としては
原則1:電源の接地側電線(白)は、電灯及びコンセントにつなぐ。(スイッチに直接つながない)。
原則2:電源の非接地側電線(黒)は、スイッチ及びコンセントにつなぐ。(電灯に直接つなげない)。
白は器具、黒はスイッチ、コンセントは両方と覚えた。
手順1:まずは接地側電線(白)を電灯やコンセントにつなぐ
手順2:つぎに非接地側電線(黒)をスイッチやコンセントにつなぐ
手順3:スイッチと電灯をつなぐ(残りの色)
複線図を描く
1)器具の配置、電源の接地側(〇)、非接地側(●)
2)接地側電線(〇)を電灯やコンセントへ接続、接続箇所は●で繋いでいる表示をする
3)非接地側電線(●)をスイッチやコンセントに接続、接続箇所は●で繋いでいる表示
4)残りのスイッチと電灯を接続して回路を完成、接続箇所は●で繋いでいる表示
5)接地側電線にW(ホワイト)または白の文字を配線横に表示
6)非接地側電線にB(ブラック)または黒の文字を配線横に表示
7)残りの線は、反対側(残った色)にする。
2芯の場合、黒と白であり、3芯の場合、黒、白、赤である。
これだけでは、理解に苦しむと思うので、
たとえば、2021年のNo.12の問題を例にすると、
最初はそのままなぞり書きを紙やホワイトボードでやって、何度も繰り返す練習で身についていく。
複線図について実際練習した動画は下記に保存しています。
よろしければご視聴ください。
基本的なこと
電源につながる電線の色別指定
(1)単相2線式100V電灯配線の電源線の色
- 接地側電線:白色
- 非接地側電線:黒色
- 接地線(アース線):緑色
- わたり線:電源から直接つながる線は必ず同色
(2)3路スイッチの0番端子には黒線
配線図上Sと記載されたほうの3路スイッチの0番端子に黒色を接続。
そもそも3路スイッチって、何?からはじまるのだが、簡単いうと2か所からスイッチを入れたい場合、たとえば、階段の上と下にスイッチがある場合などに使用される。
(3)三相3線式200V配線の電線色
- R相:赤色
- S相:白色
- T相:黒色
器具結線時の極性の指定
白色:引掛シーリングやコンセントの接地側極端子(W,Nまたは接地側の表示)及びランプレセプタクルの受け金ネジ部の端子
下記に極性のある器具がどれくらい技能試験に出題されているのか、まとめてみました。
技能試験 候補問題を練習してみる
No.1-No.13迄、候補問題があります。9月からはじめて、ほぼ各問題3回実施しました。
技能試験練習履歴(2021年)
9月 19 ➍ 20 ⓫ 25 ➋ 26 ⓭
10月 2 ➐ 3 ➊ 9 ➎ 11 ➓,➌ 16 ➏,➑ 17 ➒,⓬ 23 ➀,➁ 24 ➂,➃
11月 4 ➄ 5 ➅ 6 ➆➇➈➉ 8 ⑫ 13 ⑬,➊ 20 ⑪ 21 ➏,➐ 28 ➋,⓬
12月 4 ➌ 5 ⓭ 11 ➒,➍ 12 ➎,➓ 18 ➑
始めた当初は、試験時間を超えていましたが、2周目、3周目になると作業も慣れ、候補問題によっては、時間充分なものもありました。
へたくそな動画ですが、作業分析のため撮影したのもを下記に保存しています。
はじめてこれから受験される方には、多少なりとも雰囲気はつかめると思います。
技能試験 候補問題No.10のパイロット(PL)について
技能試験の中で、つまずいたのが候補問題No.10のパイロットランプ部の配線である。
このままでは不合格になるので、自分なりの解釈を入れて、理解してみた。
- コンセントにB(黒)とW(白)を接続
- PLにW(白)接続
- スイッチにB(黒)接続
- スイッチとPLにR(赤)接続
- R(赤)を上に線を出す
- わたり線は3色すべて使用
図解すると
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